ニッケあすも加古川&ニッケあすも加古川弐番館 合同研修「バイタルサインについて」

今年度、5月から3月まで毎月テーマを決めて研修を実施することになりました。目的としては、「知識の共有」「そのスタッフも同じように対応できる」「あすもとあすも弐番館の交流」です。
今月のテーマがバイタルサインということで、特に入居者様に毎日測っている「血圧」「脈拍」「体温」「呼吸」についてお話させて頂きました。
参加されたスタッフも看護師・介護職・ケアマネ・機能訓練指導員・入浴助手・介護助手など全く異なる職種ですが、皆さん入居者様と関わる点では同じです。
職種を超えて一人一人が意識することで、入居者様の変化に気付くことができます。
研修では機器の正しい使い方や、血圧とは・脈拍とはといった基本的なところから、おおよその基準値や数値が変動するとどんな体調の変化がみられるのか、というところまで資料を用いて説明させていただきました。
血圧や脈拍など、毎日何気なく測っているものですが、ただ単に数値を記録するだけでは意味がありません。
バイタル測定は朝の忙しい時間帯に測ることが多く、ついつい測ることに集中して入居者様のご様子に疎かになりがちです。
なかなか基準値や症状を覚えて…ということは難しいですが、大切なのはいつもと違う・おかしいと気付くことではないでしょうか。
そしてその気付きを他のスタッフと共有することだと思います。何かおかしい気がするけれど、違っていたら嫌だな…と思わず、まず近くにいるスタッフに相談してみてください。
また、毎日業務で忙しいですが、一旦立ち止まり顔を見て話す・目線を合わせることも重要です。認知症の方は言葉にして伝えることが困難なことが多いですが、ご自身から調子がおかしいと伝えられる方でも、こちらがバタバタしながら話していると遠慮され言い出しにくいこともあります。
表情や顔色、手足の状態などからも体調の変化に気付くことができますので、心に留めていただけたらと思います。
今回の研修では進行も不慣れで皆さんにうまく説明できないことも多く反省点は多いですが、自身の知識の振り返りにもなり、今後より一層入居者様と向き合っていこうというきっかけとなりました。参加して下さった皆様、有難うございました。

ニッケあすも加古川 看護師 杉本
ニッケあすも加古川弐番館 看護師 前田

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