担当するフロアに、66歳の若年性認知症のご利用者様がいらっしゃいます。
今年の1月には、『吉本新喜劇&お好み焼き・大阪こてこてツアー』に参加して下さり、スタッフと一緒に電車で外出しました。
しかし日に日にできることが減ってきました。
特に食事や水分を摂取する事が難しくなってきたので、器やコップの形を変えてみたり、スプーンの大きさを変えてみたり、お茶をゼリー状にして提供したりと色々工夫しても中々難しい状態でした。
ある日のおやつ時にお煎餅を提供した際、バリバリと美味しそうに召し上がられている姿を見たスタッフが、『ご飯とおかずを混ぜて、焼いて提供してみたら?』と言う案で、早速試してみました。
最初は食べやすいように一口サイズの焼きおにぎりにして提供すると、次から次へとお口に運ばれ咀嚼出来ない状態に・・・。
試行錯誤しながら、次はお煎餅の形にし、お焼きにして提供すると、なんと自身にてスムーズに召し上がられます!
そしてのども乾くのか水分もしっかりと摂られるようになりました。
声掛けや一部介助させていただく事もありますが、召し上がられない状態の時と比べると雲泥の差!
しっかりと栄養を摂っていただきたいスタッフの思いが届いたようです。
今後もニッケてとて本町では、その人にあった食事を工夫することで、できる限りご自身で召し上がっていただけるよう取り組んで参ります。
ニッケてとて本町 橋本