介護保険の制度上、身体拘束は、原則禁止となっています。
病院では、治療目的で入院されているため、必要な治療が行えないなどで、身体拘束をご家族の同意のもと行うことも少なくないかと思います。
しかしながら、介護施設は、あくまで生活の場である事から「生命または身体を保護するため緊急やむを得ない場合」を除き、身体拘束を行ってはならないとされています。

やむを得ない場合においても、本当に代替策はないかなど、しっかりと施設内において協議した上で、動いていかなければならないルールも設けられています。

今回は、身体拘束廃止に関する考え方から、やむを得ず行う場合の対応についてを学ぶ場となりました。
高齢者虐待防止についても、人権の尊重、尊厳の保持ができているか、虐待の種類、虐待が発生しないようにするための取り組み、万が一、発生した場合の対応方法などを確認していきました。
社内において、それぞれの指針が策定されています。

職員全員で、各指針の内容を読み合わせ、日頃、自分たちが、施設で働くうえで、介護の技術だけでなく介護保険制度上のルールを知るいい機会になったかと思います。

入居者の皆さまは、人生の先輩でもあり、老いに直面している心情にも配慮しなければなりません。
いずれ私たちにもやってくることもしっかりと踏まえ、人として人らしく残りの人生、いかに自分らしく過ごすことができるのか、また、そのお手伝いをどのようにしていくべきなのか、私たち介護施設で働いていく者は常に考えて動いていかなければならないのではないかと思います。

あすも加古川弐番館　　福田