ニッケ一宮介護村 「勉強会」

今回からの勉強会は思い切り実践面の内容に振り切っています。
「私達が当たり前に行っていることは本当に正しいのか?」
そういう不安を抱えながら日頃から介護の仕事をしている職員は非常に多いのではないか?と考え、8月は入浴介助、9月は食事介助、10月は排泄介助とシリーズとして取り組んでいく予定としました。
外部の先生方もそのために協力してくださっています。ありがとうございます。
すぐに役に立つ技術ということで、参加してくれた顔ぶれはいつも来てくれる面々に加え、「私は実と言うとこういう動作が苦手だから克服したい」と思っている職員も来てくれました。
こういった意欲が嬉しい!これを機会に毎月来てくれるとより職員のレベルが向上しますからね。
移乗介助はボディメカニクスという身体力学を活用した技術が基本にあります。
これができているといないのでは雲泥の差が出来てきます。
これは介助者の腰痛等の予防にも役に立ち、介助される側にとっても快適で不安の少ないものです。
ぜひ身に付けてほしいものですね。
今の介護初任者研修を受講している人、資格をとったばかりの人は最新の介護技術を習得することができていると思います。
私のように20年前にこの資格をとった、この資格で「飯を食ってきた」という人間は少々考え方が古いので、まさに「目からウロコ」的なこともありました。
思い返せば、自分は男性ということもあって、力技的に腕力で若いころは介助をしていたような気がします…。
よく腰を痛めずに済んだなあ…。
今回この技術を教えてくださった先生も体が小さな方なのですが、このボディメカニクスをフルに使った動きをされます。
なるほど、この動きを体得していれば、体も傷めずに末永く介護の仕事を続けられるなあと実感します。

(1) 相手の体をなるべく小さく、球体に近づける。
(2) 自分と相手の体をできるかぎり近づける。
(3) 自分の支持基底面を広くする。
(4) 自分の重心を低くする。


(5) 自分は体をねじらない。
(6) 水平に移動すること。
(7) 動作には大きな筋肉を使う。
この7つの基本に則った技術を解説、グループに分かれて体得する研修でしたが、この1日(1時間ちょい)で体が覚えることは難しいです。
今日参加してくれた面々にはすぐにでも実践で活かして頂いて、繰り返し行うことで自分のものにして頂きたいと思います。
その動きをみて他の介護職員も「私も覚えたい」、「昔の技術ではなくて今の考えの元で覚えたい」となってくれればと思います。 

介護事業本部  高橋

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