先日、令和7年度 加古川市花火大会が開催され、19時半から15分間、市内7か所から同時に各所500発の花火が打ち上げられました。
花火大会当日、夕食に向けた離床で訪室時にカーテンをお閉めしようとお声がけすると、「今日は花火があるから窓から見ようと思って」とおっしゃられる2階の入居者様。夕食後の口腔ケア後も「花火は何時から?」と車椅子に座り、居室の窓を眺めながら楽しみに待っておられました。普段はベッドでお休みになられている時間ですが、「今日は私が夜勤なので、花火が終わってからケアに来ますね」とお伝えし退室。
コール対応中、花火の音が聞こえ始めました。音が聞こえる方角のカーテンを開けると2階フロアの東窓から花火がしっかり見えました。楽しみにお部屋で待っていた方も無事に見えているかな?とお部屋をのぞくと、窓に背を向けてベッドの方へと車椅子を自走しておられる入居者様のお姿が。お声がけすると「ちょうど木があって見えなかった」と残念そうにおっしゃられます。「見えるところへ行きましょう」と車椅子を押しフロアへ。
お部屋からは見えず、フロアからなら見えるかな?とフロアに出てこられる入居者様もいらっしゃり、「こちらの窓からよく見えますよ」とご案内します。
「いいところに来てくれた、良かった~」と嬉しそうに花火をご覧になられ、途中からは、より楽しんでいただけるようフロアの電気も消しました。
花火後のイブニングケア中、今日は、娘様が面会に来られ花火大会があることをお知りになられたことや、昔は河川敷で見ていたことなどを懐かしそうにお話しくださいました。「すごく綺麗だった。今日は見えないと思っていた。ありがとう」ととても嬉しそうにおっしゃられ、お休みになられました。
市内各所からの打ち上げで弐番館からも花火が見られたこと、そして、入居者様の満面の笑みを見られたことが何より嬉しかったです。来年の花火も楽しみですね!
ニッケあすも加古川弐番館 山谷