ニッケ・ケアサービス中部エリア 「中堅~リーダー研修」

中部エリア内の施設から選抜された、今後の施設の未来を担うべき人材のための研修は2か月おきに開催されています。
今日も6名の研修参加者が集まって、講師の指導に沿って研修を行いました。
この、約半年以上にわたる研修のテーマは「職場の雰囲気作り」。
ただ聞いているだけでは、「???」、「そんな重要なことなの?」という人もいるかも。また、「そんな研修でいいのか??」という人もいるかも。
しかし、このテーマほど一筋縄でいかないものはありません。
なにしろ、「雰囲気」という雲を掴むようなテーマであります。人が大勢集う職場の空気ですよ!!!
皆さんの職場の空気は何色でしょうか?ってことですし、今の職場のままではどんな施設になっていくのでしょうか?
どんな施設が望ましくて、そのために自分はどういった動きをしていけばいいのか?
それを参加者は頭をひねって考え、悩まされます。
この研修は、介護の世界の、介護の会社の研修ですが、「人を動かすための人になるための研修」です。
職場の雰囲気が良くない、(完全な職場なんてありません)悪い、とするならば、どうすればいいのか?
ナアナアな職場だってあるでしょう。自分よりも年齢層の高いスタッフが大勢いるところだってある。
高齢者が住む施設、通う施設で働く我々は、一人として同じ人間はいない。
そんな大勢を一つの方向へ向いてもらうためにはどうするのか?

このテーマはとっても難しいです。これができる人間ばかりならば、こんな研修の必要はありませんから。
皆、それぞれの職場で「職場の雰囲気作り」のために奮闘しており、その成果や、経過をこの研修で発表して揉んでいるのがこの研修なのです。覗かせて頂きますと、参加者それぞれの個性が発表内容によく出てきます。
なかなかテーマに切り込んでいけなくて悶々としている人だったり、先に進めないという人もいる。
かと思えば努力中で、ちょっと方法を変えてみようかな?とか…。

内容が内容ですので、自分一人だけでは限界があります。そのために他人に協力を得るということもしないと
いけない。そのための根回しをするための胆力、根気、洞察力…。そういったものが養われます。
また、自分がこの課題に取り組んでいるという「熱意」を自分以外の大勢に伝えて理解してもらうための
努力が必要になります。理解してもらうことができないならば、なぜそれができないのか?
それも考える。自分ができる手法でそれを行い、自分を磨いていく…。

これは介護の仕事に限った話ではありません。「人として」人間社会で、自分を理解してもらうための、何かを掴みとるための修業なのだと思います。
「キャリアアップ」のための過程として捉えるのではなく、「人としてのステップアップの機会」として、ぜひ参加者にはこの期間を全うしてください。

介護事業本部  高橋

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