ニッケ一宮介護村 「介護村勉強会」


2か月に一度のの定期勉強会。今回は、身体拘束・虐待をテーマに行いました。
その中でも、言葉を用いて相手の行動を抑制する、いわゆる「スピーチロック」について掘り下げた内容でした。

「介護の現場あるある」として有名な、「あぶないから座っててください」、「ちょっと待っててください」というような私たちの都合が根本にあり、相手に動いてもらう等

の行為が不都合なため、言葉でそれを抑制することってよくありませんか?

バタバタして忙しかったり、転倒させてしまうのを恐れるあまり、ついついこういう言葉が出てしまう。でもこれって身体拘束の一種なんです。

「ボディロック」=拘束帯や、ミトンの手袋等で物理的に相手を拘束すること。
「ドラッグロック」=相手を安定剤や睡眠導入剤を用いることで相手の動きを抑制すること。
そして「スピーチロック」があります。
前述の2種と比べると、ソフトな感じもありますが、これが飛び交う現場にはどういった問題点があるのか?また、その問題はどんな取組み、考え方で解決しうるのか?
グループワークで楽しみながら考えました。

写真にもあるとおり、付箋を使って事象を挙げ、それをカテゴリーにわける、カテゴリーのタイトル、
なぜ、そういう事象が起こるのか?どうしていけばいいか?という答えを導き出しました。
3つのグループは立場が異なる構成なのか、独自性があり異なる事象のとらえ方で核心に迫っていきます。

管理者サイドのグループの視点、普段から現場にいる職員のグループの視点、認知症介護の現場の視点
それぞれの考え方、プロセスを経ているのが面白い。
 
出来上がった模造紙には、プレゼンテーション用の図が完成。それを熱の入った説明をしている写真がありますね。
テーマそのものはシリアスで重厚なテーマですが、とにかくグループワークは楽しいのです。
知識を得るということも研修勉強ですが、考える力を養うのがこの勉強会の醍醐味です。
 
「世の中に絶対に正しいということはない」と言うとおり、介護にも絶対はない。
いろんな価値観を突き合わせて、絶対に近いものを導き出していくのが楽しいのかな…。
だから、この勉強会に参加はやめられない。

介護事業本部 高橋



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