ニッケ一宮介護村 「一宮介護村勉強会」

今回の介護村勉強会の課題は「介護予防と自立支援について」でした。

一宮介護村の勉強会の独自性は、テーマについて講義を講師が行って、それを聞くというものではないということ。
自分たちが、そのテーマについて考えるというものであるということです。

確かに、そういうテーマについてであれば、書籍はたくさんでていますし、それを読めば、そのテーマについての定義は出てきます。知識として学びたければそちらをどうぞということですね。

今回もグループワークで、課題について意見を出し合っています。
グループごとに、「付箋」を活用してそれをカテゴリーごとに分類して一筋の組み立てを行います。
「自立支援と介護予防の関係性」だったり、「私たちは自立支援を行えているのか?行えていないとしたらどうやって行っていけば良いのか?」
「自立支援につながる機能訓練とは何か?」とグループごとにテーマは若干異なるものとなりました。

「私たちは自立支援を行えているのか?行えていないとしたらどうやって行っていけば良いのか?」を話し合ったグループでは突き詰めていく結果、
「なぜ、自立支援を妨げるような行動が出現するのか?」という因子は、私たちの仕事の現状(忙しさだったり)×利用者サイドの甘え=因子ということが導き出されました。
2つの因子の+(プラス)ではなく、×(かける)なんですね。

それをなんとかできるようにするためには、なんとなく、「こえかけをして前向きに取り組んでいただく」というようなざっくりとした対策をその場限り的に考えがちですが、それにはプロセスが必要で、それがアセスメント~ケアプランなんです。
当たり前のことなのですが、こうやってひも解いていくことでプロセスの重要性がわかります。
こういったことは、何も「自立支援」、「介護予防」に限った話ではないと思います。

奥深いところでいえば、「自立支援と介護予防の関係性」について話し合ったグループに至っては、「誰が主役の自立支援なのか?」という根本的なところまで行きつきました。
見方を変えれば「一億人総活躍社会」を掲げて、国債を減らすための国家戦略として取り組む国が主役なのか?という見方もできます。
だって、目的はそこなんでしょ?と言われればそれまでですが、主役は「私」(利用者)なんです。

あまりに楽しいグループワーク、充実した時間でしたのでまとめた模造紙は施設内で掲示します。
勉強会の「証」。介護について語り合った時間の賜物です。
根本的に、テーマそのものから見つめなおすのも必要ですね。

介護事業本部  高橋

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